コンソーシアムのフォーラムに投稿されていた内容が面白そうだったので試しました。
取り敢えず起動して操作できることは確認しています。ただ、wikiなどにそれらしき記述が無いのでこの方法がスタンダードなやり方かどうかはわかりかねます。。。
SDKが利用するOSイメージの保存先
emulator-managerのcustomを利用すると、別に保存したOSイメージを利用することができます。
このOSイメージがどこにあるのかややこしいのですが、
~/tizen-sdk(SDK保存先)/platforms/tizen2.0/emulator-images/default/x86-standard
に
emulimg-2.0.x86
という名前で保存されています。私の環境では、emulator-managerのcustomでcreateし、BaseImageに上記のファイルを指定することで起動することを確認しました。
Emulator用のOSイメージの作成
公開されている最新snapshotからイメージを取得しなおして更新してみます。最新の環境は https://download.tizen.org/snapshots/2.0-emul/common/latest/images/EMULATOR-2.0/ で公開されています。tar.gzも公開されていますが、今回はEMULATOR-2.0.ksをダウンロードしてmicコマンドで自前で作成します。micでloopbackイメージを作成する場合のコマンドは下記の通りです。
$ sudo mic create loop ./EMULATOR-2.0.ks -o ./
途中、@BUILD_ID@が期待する値に変換されずにmicが失敗したため、下記のパッチをあてています。(普通に作成して4.9GB程度になります。HDDの空き容量にご注意下さい)
20,22c20,22 < repo --name=Tizen-base --baseurl=https://download.tizen.org/snapshots/2.0/common/@BUILD_ID@/repos/base/ia32/packages/ --ssl_verify=no < repo --name=Tizen-main --baseurl=https://download.tizen.org/snapshots/2.0/common/@BUILD_ID@/repos/main/ia32/packages/ --save --ssl_verify=no < repo --name=Tizen-base-debug --baseurl=https://download.tizen.org/snapshots/2.0/common/@BUILD_ID@/repos/base/ia32/debug/ --ssl_verify=no --- > repo --name=Tizen-base --baseurl=https://download.tizen.org/snapshots/2.0-emul/common/tizen-2.0-emul_20130415.1/repos/base/ia32/packages/ --ssl_verify=no > repo --name=Tizen-main --baseurl=https://download.tizen.org/snapshots/2.0-emul/common/tizen-2.0-emul_20130415.1/repos/main/ia32/packages/ --save --ssl_verify=no > repo --name=Tizen-base-debug --baseurl=https://download.tizen.org/snapshots/2.0-emul/common/tizen-2.0-emul_20130415.1/repos/base/ia32/debug/ --ssl_verify=no
正常にmicが終了すると、platform.imgというファイルができます。このファイルはファイルシステムそのもので、emulimg-test.x86はqemuのhddイメージ形式になっているため、qemu-imgを使ってqemuのimage形式に変換します。
$ qemu-img convert -f raw -O qcow2 platform.img platform.x86
これを元のパスにある emulimg-test.x86 と差し替えて、emulator-managerでcreateして動かすことで、micで独自に作成したものがEmulatorで起動することを確認出来ました。
実機を動かすスペースがない場合には便利かも知れません。